making story
ストーリーを考えて
空間デザインをしています。
イタリア・ローマ市内にあるクラブ・スニーキーピート。夜の忍びの場という意味からも、ここには多くの著名人が集まってくる。
その歴史は古く、19世紀には一旗あげた芸術家と画廊が集い、裏の売買取引の場として利用するものが少なくなかった。そこには、軍の将校も顔を見せ、美術品の闇取引を行っていたようだ。クラブは、そんな取引の際、人目につかない部屋を用意するなど、常連客の秘密を守ってきた。
ここには地下通路を通って外に出られる。今では、パパラッチに追われる人がこの出入口を使うこともある。
ルージュ色を基調とし、まろやかなパステルカラーを上手に取り入れるている。そのせいか、どこかエキゾチックでありながらファンタニズムさを醸し出している。
ここは、スペイン・バルセロナにあるライフスタイルホテル カーサ・ボナイ。
19世紀にボナイ家の邸宅をNYのデザイナーに依頼して改装した。
当時のしつらいをところどころ残し、グリーン色を基調にデザインした。
地元のアーティストとのコラボを取入れ、館内の装飾やサインの多くは彼らによるものだ。この他、壁に飾ってある絵、写真、造形物などアート発信の場としても注目され、周辺にはアーティストによるお店が点在する。
今では、スペインののACEホテルと称されるほどの人気で、自由闊達な若者が引き寄せられ、週末にはライブやトークイベントなどが行われている。
ギリシャ・アテネ初の若者に大人気のカフェスウィーツ〝ロイヤル・ピンキー・ダージリン〟。
インド・ダージリン地方の希少な茶葉と、ギリシャの知恵とやさしさをヒントに生まれたヨーグルトを使ったオリジナルのスウィーツが特徴。
明るく、ポップでキュートでありながらどこか上品さが漂う店内は、連日大勢の若者や観光客で賑わっている。
今ではアテネで誰もが立ち寄るお店として、ガイドブックにも取り上げられている。
モロッコ・カサブランカにある老舗レストラン。
1920年〜40年代、フランス領モロッコ最大の都市カサブランカは当時ヨーロッパの高級避寒地であり貴族階級の人々がバカンスで訪れていた。ここは、どこかノスタルジックな時代背景やロマン溢れる優雅な刻の流れを感じさせる。
1940年には、ドイツの管理下に置かれ一時は店を閉めアメリカへの亡命も考えた。
1942年に公開された映画「カサブランカ」で主演のリックとイルザ役のイングリッドバーグマンも訪れたとされている。
店内では、「as time goes by🎶」が流れていて、それを聴きながら当時の困惑とロマンに包まれる時間はタイムスリップしたかのようだ。